ニートと言えば今まではどちらかといえば男性側の問題として話される傾向がありました。が、最近ではニート女という用語が頻繁に使われるようになりました。そのくらいニート女が増えているのです。時代の背景もありますが、現状はどうなっているのか調べてみましょう。
ニートとは?
ニートの意味は
ニートという言葉自体は、もともとnot in education, employment or trainingという頭文字を取って略したもの『NEET』で言葉の発祥はイギリスと言われています。このニートという言葉は日本においては、言葉の持つイメージが働く気のない若者、無気力な人間、心を病んでいて働けない、いい年して親に寄生しているといったネガティブな意味合いを表すものに定まってしまい、用語自体が差別的だったり批判的だったりと問題となっています。
しかし高齢化しているニートの末路は悲惨であり、未然に防げるようにマスメディアや社会が情報提供するなどして警告を鳴らしています。
引きこもり、失業者、フリーターとの違いは?
ニートの持つ意味合いに似たような言葉には、他にフリーターや失業者、引きこもりがあります。厚生労働省では、労働人口と非労働人口とに分けて統計をとっていて、ポイントとしてはフリーターや失業者は就業意思があり、ニートには就業意思がありません。就業の意思があるかないかが、ニートとフリーターや失業者を分けるポイントです！
失業者とは
正社員やパートなどの就業を希望しているが現在無職の状況は労働人口の内にカウントされて失業者と位置付けられています。
ニートとは
この労働者人口にはカウントされず、非労働者人口の内の（学生や専業主婦以外）で求職活動に至っていない者と定義されています。
フリーターとは
正社員にはなりたくない労働人口の内、一時的な就業と離職を繰り返す人をいいます。中には趣味などにうちこみながら片手間でバイトをするなどの人をも意味する言葉です。
引きこもりとは
調査の条件や概念がまだ定かではないですが厚生労働省が同じく調査をした結果では、ニートと引きこもりを同義化して調査を行う術しか存在しなかったようで、ニートと引きこもりを「就業希望を有しない者」に含めて数字を出しているようです。
2010年別途内閣府の調査では引きこもり数は全国で約70万人であり、予備軍は約155万人との結果が出ました。
女のニートの割合って?
ニートというと働く気のない無気力で病んでいる人というカテゴリーで、今までは「男性」であることが大半でした。しかし、ここ数年2010年以降のさまざまな調査によるとこのニートの割合が半数まではいかずとも4割り近くが女性であることが分かってきました。
ニートになってしまう原因はさまざまですが、多くが社会の人間関係でうつになってしまったり身体を壊してしまってドロップアウトしてしまったというケースが多く見受けられます。また、ニートと引きこもりの差別化が調査の上で難しかったり、女性には『家事手伝い』というなんとなく社会に通用するポジションが社会の背景にあったためニート数の特定や原因究明が困難だったともいわれています。
今まで、女性においては結婚前は家事手伝いとして婚活をしたりお見合いしたりしながら実家にいることは世の常でした。女の子だから結婚すればいい！そういう世の中の風潮があったのでニートとしてカウントはされなかったですし、家事手伝いしているという自称家事手伝い本人もニートですとは言わないで済みました。
しかし最近の結婚事情や女性と仕事の関りは、ひと昔の杓子では測れないものへ変化してきました。男女関係なく個人の自立に焦点がいくようになり、今までは自称家事手伝いと言っていてもなんとなく許されてきた世の風潮も変化してきたのです。家事手伝いと言っておきながら、実は何もしていない偽りの家事手伝いもいることに対して世間の目はかなり厳しくなり始めたのです。
結果、国が調査を進めていくとニートの全体の約４割は女性が占めていることが分かってきたのです。
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女性でニートになりやすい要素とは?
ニート女予備軍の引き金とは?
ニート予備軍の要素は、意外にも誰にでも起こり得る可能性があるものばかりです。男女問わず年齢問わず、社会の人間関係に疲れてしまったり身体を壊してしまったことが発端となっています。
加えて、女性のニートが増えてしまった原因は社会構造の変化がかなり影響していると思われます。今までは、女性には学校を出たらすぐに結婚して子育てしてというレールが大きく敷かれていました。しかし、現代は女性も社会に出て一人前に働くこと、生計が立てられることも重要なファクターになってきています。これらの概念は、親の若い頃の世代や時代の空気とは異なるものです。親から小さなときに教えられてきた「女性としてあるべき姿」である家事手伝いや仕事をしないで家にいるというのは、今では現実的ではなくなってきています。また、女性だからこそ起きやすい、介護や離婚、といった社会や家庭での不調和の結果が引き金になっているケースもかなり多く見られます。
介護ニート
大学から東京へ。そのまま、東京で社会人を送っていた矢先に郷里の両親に介護が必要となり帰省したケース。帰省をしたものの、特別な手に職はなく仕事が探せずいつのまにか孤立してしまっていた。
再就職ニート
頑張って働いてきたもののある日を境に燃え尽き症候群になってしまったケース。いつの間にか職場の仕事量につぶされ、人間関係にも疲弊。とうとう疲れて退職してしまうが、なかなか再就職先が見つからずいつのまにか勤務意欲より休んでいたいモードになってしまっている。
高学歴の夢みる高齢ニート
高学歴の女性にありがちな、スペックの高さを鼻にかけて仕事も結婚も両方とも失敗しているにも関わらず、いまだに現実を見ずに夢をみてニート生活を続けている。こういうところでないと働きたくないし結局辞めてしまうのならば、もう少し探してみようと。こういうひとでないと結婚生活は無理だから、この条件を満たさないとつきあわないと。いつのまにか自分探しに人生の大半を費やしていて、二次元の世界で生きるようになっており現実の世界には向かない人になってしまいます。
婚約破棄や離婚を期にニート
現代は4人に１人は離婚と言われているほど、離婚率が高くなっています。婚約や離婚によって慰謝料で数年は何とか生活ができたとしても子供の養育費用やさまざまな経済の事情を抱えている人も多い昨今です。
中には、今までのすべてが崩れ去ってしまったことに耐えられず人を避けてしまったまま引きこもってしまったり、勢いで離婚したものの就職の当てがなくて周りの目におびえて家から出られなくなってしまったというケースもあります。
社会全体は、まだ女性の仕事のブランクに対するケアや離婚等による精神的金銭的なサポートが十分できるような体制が整えられていません。そのため、何かあったらどうしても自分の両親や親せきを頼らざるをえないのが現状です。このような背景もあり、サポートが十分に得られないことから、いつの間にかニートになってしまっていたという傾向があることが分かります。
ニート予備軍を回避をするためには?
ニートが問題視されているのは、ニート時期が長引いたり高齢ニートになってしまうと末路が非常に悲惨であるからです。中には、ある一定の時期を境に食べることさえできないという事態がやってきます。生きるために働くか?働かないで死ぬか?そのような二者選択が待ち構えているからなのです。
そのため、このご時世ニートになりやすい予備軍の要素は誰にでもありますが、本当にニートに突入してしまわないように原因をなくしていくような生活態度や発想を意識して生活していくことが必要なのです！
□ 女性だから仕事をしなくていいと思っている
□ ストレスを受けやすくて責任感が強い方だと思う
□ ストレス発散が下手だと言われる
□ 仕事に夢を持っている
□ 結婚に夢を見ている
□ 基本的に仕事が嫌い
□ 正社員はいや、パートやアルバイトならOK
□ 高学歴でプライドが高い
□ 自分探しがとても好き
これらの要素が１つでも当てはまると、なんらかのタイミングときっかけでニートの予備軍になってしまう傾向が高いと言われます。「まさか自分が！?」と誰もが思いますがニート予備軍になってしまうかもしれない可能性がゼロではないことを忘れずにいましょう。
人生の中では、転んだりつまずいたりはつきものです。そんな時こそ、家族の暖かさや友人の大切さを改めて感謝できるものです。しかし、その暖かさや大切さにずっと甘えることはできません。少し羽を休めたらまた元気に羽ばたかないといけないのです。そのためにも、こうなった場合はこうしよう！などとシュミレーションができているとよいでしょう。
ニート予備軍にならないためのシミュレーション方法とは?
ある日突然ニートになってしまうようなことはほぼありません。やはり、何らかのきっかけがあったり、認識の甘さが露出してしまった結果です。なるべくそうならないように、日ごろから健全な生活ができるようにシミュレーションするようにしましょう。
具体的なシミュレーション方法とは、例えば
・今仕事を退職したら再就職にどのくらいの時間と経費がかかるか?
・ブラック企業に再就職しないように、転職エージェントに早めに登録してコンサルとさんから情報を収集しておこう！
・親に介護が必要となった場合は、郷里で仕事が見つかる確率はどの程度か検索かけてみましょう！
・離婚したらすぐに正社員の仕事の当てはあるのか?ブランクはどのくらいで埋められるだろうか情報収集をしてみましょう！
・自分や家族が病気になってしまった場合の金銭的な蓄えは実質どのくらい必要か知っておきましょう！
これらは、ほんの一部ですが自分の生活に当てはめて考えてみるのがポイントです。近々で直面しそうなものをピックアップして、それらを自分なりにシミュレーションし、自分のペースに落とし込んで社会との折り合いをつけるようにできると精神的なまた経済的なストレスはかなり軽減すると思います。
ニートになってしまったという原因を肯定的に受け止めてくれるような会社組織や面接官に当たればラッキーですが、世間の目は意外に冷たいものです。ニートになってしまった原因を自分なりに分析しながら、ブラック企業やサービス残業、過酷な労働状況で再度ニートになって自らを追い詰めないように気を付けて企業選択をしましょう。
毎日の仕事が難しい場合は、自分にストレスのかからない程度の頻度で少しずつ社会と接点を持つように試みて少しづつ少しづつ自分の環境を変えていくのが一番の近道です。
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ニート女を脱して輝こう！！
100人に2人がニートの時代
今の日本のニートの割合は約70万人で予備軍が150万人と言われています。20年前の1995年頃は該当世代の1.2％といわれていたニートは、直近の2014年では2.1％とのデータが出ています。
15歳から34歳が約50人ほど集まるとそのうち1人がニートという計算です。予備群を含めると割合は倍増し、小学校の同級生が同窓会すると必ず1クラスに1人はニート、年を追うごとにその人数が増えていっているということ状況のようです。
また、就業構造や社会情勢に大きな変化が無い限りはこのニート割合は上昇をしていくだろうと言われています。また、該当世代の15から34歳だけでなく、高齢ニートといわれる35から39歳も横ばいのままではないだろうかと懸念されています。
日本経済はもう甘くはない時代
ひと昔前のバブルの時代ならば、働く意思のないニート的な若者がいたとしても日本経済が右肩上がりで問題にもならなかったでしょう。バブル時の銀行の金利は定期預金6％。これは1000万円銀行に貯金しておくだけで60万円になったのですから。
しかし、2015年には銀行の金利は0.02％、2016年に入ってからはマイナス金利が日銀から申し渡されました。また、2016年10月よりパートタイム労働者、アルバイトといった短時間労働者に対する厚生年金（社会保険）適用基準が緩和されることになり、これによりパート主婦の社会保険の壁と言われていた年収130万円の壁が106万円の壁へと変更されることになります。
これによって約30万人の人に影響が及ぶと言われています。この制度の変化を期に多くのパート主婦の人が正社員への転職や昇級を考えて活動し始めています。旦那さんの収入の多い少ないで主婦層に階級制があるような地域の主婦の方々の中では、最近では県をまたいでパートに出かける人が多くなっていると言います。
近所で働くとママ友の中で噂されてしまうからとのことです。電車で30分も行くと全く違う環境になるので県をまたいでパートに出かけると誰にも知られず噂の種にもならずに生活費の足しにできるとのことでみなさんいろいろ工夫をしています。
銀行の金利、扶養家族の手当の減額、近年になって矢継ぎ早にいろいろな財政の法案が通り、国からはまるで働かざる者食うべからずとそんなことを言われているような気がしてなりません。
家計の管理やマネージメントに関する情報も非常に多く出回っていますし、国も国民に対して自己責任を問うているのではないだろうかと思います。時代の変化や空気の変化をいち早く読んで行動に移すことのできる人が勝ち残っていけるのかもしれません。
輝いている女性はたくさんいる！
現代は社会の制約や男女差別がなく、女性が社会に出て大いに輝ける時代です。仕事をすることは責任も伴いストレスも多いですが、そんななかでも自分の特性を生かして十分に輝けることができる時代なのです。特別な技能もなく特別なコネクションや人脈がない限り、多くの女性にとっては社会に出て働くことは生存競争の厳しいジャングルのような世界です。プレッシャーや不安を抱えているのはあなただけではありません。
現代は家事は高性能の電化製品が自動でやってくれますし、女性だけが家事や育児にしばられるような時代ではありません。すこしくらい社会に出てうまくいかなくても、めげずにがんばりましょう。みんな同じような悩みを持ちながらそれでも社会や家庭と自分を融合させながら生きていっているのです。そんな中で、自分にとっての幸せの形を見つけたられたら 見つけたもん勝ち！です。
生活することや生きることに対する意欲や気力を失わないで前向きに頑張っていきましょう。その気持ちは必ずあなたを輝やかせます！！ 輝いている人間には、花に蝶が寄ってくるかのように好循環サイクルが待っています。すぐに効果は出なくても諦めないで！！
ニートや引きこもりを継続していると、再就職先も見つかりづらく、ブラック企業にしか就職できないなどのデータが出ています。最初からすぐにブランクを埋めて100％の会社は見つからないでしょうが、少しづつ少しづつ前進していきましょう！あなたも当たり前のように輝けるのです！！
